「へー。無理なの?いいのかなぁ。そんな事言って……」 ニヤっと意地悪な笑みを浮べて、必要以上に顔を近づけてくる。 「今の自分の立場、わかってるよね?」 「は、はい……」 押し倒されてる私が、圧倒的に不利だという事は十分承認してる。 「早く、彼方って呼んで。じゃないと……襲うよ?」 これって、脅迫じゃん!! 卑怯過ぎる。 「っ…か…彼方、くんっ……」 どうにでもなれ!!とほぼヤケクソで彼の名前を叫んだ。