離れようとしたけど、松井くんが私の肩に腕を回し、離れさせてくれない。 「真っ赤になっちゃって。……可愛い」 「んっ……」 耳元で、しゃべらないでっ……。 松井くんはどんどん顔を近づけてきて、チュッと私の額にキスを落とした。 「も、もぉ……」 「かーわいい!!初々しいなぁ。恋愛、未経験でしょ?」 いいえ!!とっても素敵な旦那さんがいるんです!! …と、言いそうになったけど、我慢した。 結婚してる事は内緒なので。