「ありがとう」 目を細めて、ニコッと笑った彼はポンッと私の頭に手を置いた。 「あやちゃんにそう言ってもらえて、嬉しい。さっきの笑顔も最高に可愛かった」 「へっ……」 この人、いきなり何言ってんの? 可愛いなんて……。 「ほっ、他のも食べていい!?」 「いいよ。俺が食べさせてあげる」 「えぇっ!!」 こうして、ムースの試食会は続いた。