ビクンと、小さく体が跳ねた。 「陽菜ちゃん……」 「どうも」 いつの間にやら、僕の前に立ってた陽菜ちゃん。 「いつからそこに…?」 「少し前から」 ぜーんぜん気がつかなかった~。 「智也先生、どうかしたの?今日はションボリしてるね」 「あ、そう見える?」 あやちゃん不足でおかしくなりそう~。 声聞きたい。 笑顔が見たい。 ……触りたい。 「あ、そういえば」 陽菜ちゃんが、思い出したように突然大声を上げた。