「……今日は、何しに学校に来たんだか…」 学校の校門を出て、ポツリと呟いた。 結局、保健室のベットでグダグダしただけの1日だった。 「たまには、こういう日があってもいいじゃん」 「そう、かも…ね……」 この人、性格は櫻田先生と同じ系統かも。 「じゃあね……。松井くん」 手を振って、帰ろうとした。 「ちょっと待って」 肩を掴まれて、引き止められた。 「あやちゃん、今日さ、うちおいでよ」 「え……」 私は文字通り、固まった。