「ちょっ……何してんの!?」 控え室を出てすぐ、優くんを抱っこしたお兄ちゃんにバッタリ会った。 「智也、お前何してんの?つーかどこ行く気?」 「先生……何してるんですか?」 お兄ちゃんの後ろから呆れた様子の陽菜ちゃんが顔を覗かせた。 「あ、翔太くん。ここじゃうるさいし、2人きりになれないから」 「うん。だから?」 「2人きりになれる場所に行ってきます」 「……はぁ!!??」 智也さんはニヤっと悪戯っ子のように笑い、私をお姫様抱っこしたまま走り出した。