智也さんはやや不満そうに口を尖らせた。 「純ってば。また僕のあやちゃんにアプローチして」 えっ!!花束ってアプローチって事なんですか!? 「あ、そういえば子供の名前どうしましょうか」 智也さんは「んふふ」とフワフワと意味あり気に笑った。 「実は、僕はもう決めてるんだぁ」 「えぇっ!!」 早っ!!いつの間に……。 「すっごくすっごくピッタリなお名前思いついたんだよ~」 「へ、へー」 でも多分、智也さんの事だからあんま奥が深い名前ではないんだろうなぁ。