「智也さーん?」 ほっぺをツンツンしてみた。 でも起きない。 今度は軽くほっぺをつまんでみた。 全く起きる気配なし。 「……智也さん、いつまで寝てるんですか……?」 と耳元でしゃべったら、さすがに感じたみたいで……。 「んぅ……」 やっと起きた。 めちゃくちゃ眠そうに目を擦りながら。 「やっと起きましたね」 「あれ、棚の上にフルーツがある。花束も」 「お兄ちゃんと櫻田先生が来てくれたんです」 「ふ~ん……」