「いってぇ~。翔太のゲンコツはマジでヤバイわ~。ってか……」



櫻田先生は視線をチラッと……。






「本当にこいつはいっつも呑気だな」

「確かに。呆れる程、呑気だな」



2人は呆れてる。





2人の視線の先には椅子に座って、ベットに突っ伏して眠る智也さんの姿が。





「きっと、疲れてるんですよ」


そう言って、智也さんの頭を撫でた。




子供が生まれてきた時、智也さんは興奮して号泣してた。



私をここまで抱えて走って連れて来てくれたし……。






「本当に、最高の王子様ですよ……」



櫻田先生は「王子様って」とクスクス笑ってた。