「松井くんも……ケーキ作ったりするの?」 「うん、するよ。両親がパティシエで、俺はよくお店を手伝ってる。将来は店を継ぐから」 すごい……。 もう将来の事、決めてるんだ。 この時、松井くんが光り輝いて見えた。 「ってわけで、コレはあんたにプレゼント。俺、そんな甘い物食べないから」 「じゃあ……いただきます」 ペコッと頭を下げて、箱を受け取った。 「ありがとう、松井くん!」 私が笑顔でお礼を言うと、松井くんは顔を真っ赤にした。