「……ん??」
「どうしたんですか?」
視線を感じて、バッと後ろを振り向いてみたけど誰もいない。
気のせいかなぁ?
「何でもない。行こうか~」
そのまま、夏依ちゃんの手を引いて歩いた。
しばらく歩いて着いたのは、純がおススメだと教えてくれたお店。
中に入って席に座って、飲み物だけを注文した。
夏依ちゃんには事前に甘い物は頼まないように言っておいたから。
「ごめんね?甘い物はダメなんて言って」
「いえ、いいんです」
こうしてると、あやちゃんと初めてお茶した時の事を思い出すなぁ。
あの時も、甘い物は注文しちゃダメって言ったっけな。

