「そういや今日、夏依ちゃん来る日だったなぁ。まずは陽菜ちゃんの電話対応するから夏依ちゃんには少し待つように伝えておいて」 寝起きとは思えないくらいのテキパキした口調。 お仕事モードになってるのは一目瞭然。 「それが……」 と、歯切れ悪くお兄ちゃんが言葉を濁した時。 「大橋先生……」 「あ……」 お兄ちゃんの後ろから遠慮がちに夏依ちゃんが顔を覗かせた。 「待合室で待ってるの、落ち着かないって言うから。どうしても智也のそばにいたいって」 コソッと、そう耳打ちしてきた。