＊続＊先生、甘い診察してください

放課後。




琉璃ちゃんに手を振って、教室を出たら。






「あやちゃん」



タイミング良く、松井くんが声をかけてきた。


待ち伏せしてたの？





「一緒に帰ろうよ」

「ごめんね。ちょっと……」

「用事？」

「うん」



これから、智也さんの所に行くから……。


大事な至福の時間だもん。






「途中まででも一緒に帰れない？俺、あやちゃんともっと仲良くなりたいから」



そう言われると、どうも断りにくい。