あれから数日。 やや困った事が起こってる。 私の決心とは裏腹に……。 「よっ。あやちゃん」 「……松井くん」 どういうわけか、松井くんは私にやたらと絡んでくる。 クラスが違うくせに、休み時間になったら、度々うちのクラスに来る。 「今日は体調大丈夫?あやちゃんはか弱いから、心配でさ」 妊娠の事を知らない松井くんは、私がか弱いんだと勘違いしてるよう。 そして、変わらず彼からは甘い匂いが漂ってくる。