誰だろう? 患者さん、かな……? 楽しそうにしてるけど……。 「……」 胸の奥がモヤモヤする。 智也さんがモテてしまうのは承知しきってる事なのに。 「あれ~。あやちゃんだぁ~」 「…っ」 運が悪いのか良いのか、智也さんが私に気づいてしまった。 嬉しそうな顔して手を大きく振りながら走ってこっちに来る。