「証拠もあるから」 「どこに?」 「ここに」 少し大きくなった自分のお腹を指さした。 「どこに証拠があるの?」 「私、本当は妊娠してるの。智也さんとの子」 あぁ…やっと言えた……。 「あや。その冗談はさすがに笑えない」 「だから冗談じゃない」 「お前、ただお腹が太ってるだけなんじゃ…」 「失礼な!!」 どうしよう……。ぜーんぜん信じようとしてくれない。 参ったなぁ。 「つーか余計にないだろ。妊娠って事は、アレだろ?1つになったって事だろ?」 うん、そういう事だね。