泣き止まなきゃ、と思っていても。 なかなか涙が引っ込んでくれない。 「あやちゃん、一旦口ゆすごう?ね?」 オズオズと智也さんが紙コップを差し出してきたが、 「いやぁっ……」 「あ……」 その手をふり払って、拒絶してしまった。 やっと仲直りできたのに、何してんだろう…私。 「あやちゃん……」 フワッと、優しく包まれた。 微かにする消毒液の匂い。 智也さんの匂いだ。安心するなぁ……。 「智也さんっ……」 私は智也さんの背中に腕を回して、しがみついた。