その後は治療で使う器具の用意。 私はなるべく器具を見ないよう俯いて、智也さんの白衣の裾を握っていた。 「あやちゃん、ここに座れるかな?」 「……」 準備ができて診察台に座るよう促されたが……。 足が進まない。 「僕が座らせてあげようか~?」 「っ!じ、自分で座れますっ……」 慌てて座ると「つまんないの~」と智也さんは口を尖らせた。 「倒さずに、座ったままの状態で診ようか~」 智也さんはミラーを手に持ち、私の前に立った。 「あーんして~」