「ん~。あやちゃん、良い匂い~」 あ、あれ?? もしかして気づかなかった? 1番奥の歯だから、見逃したのかな……? 「できれば、ずーっとこうしてたいけど……」 ふと、耳たぶに智也さんの唇が触れた。 「まずは上の歯の、左側奥の7番を治してからだね」 と、耳元で囁いた。 それを聞いた瞬間、ドクンと心臓が跳ねた。 見逃してなかったんだ……。