「で、あやちゃん。歯の方もヤバイんじゃない?」 「えっ!!」 この人、気づいてる?? 「悪いけど、お見通しだからね。痛いんでしょ?」 トントンと、櫻田先生は自分の左側の頬を指で突いた。 見事に図星なので素直に頷いた。 「じゃあ、今から智也に会いに行く?」 「えっ……」 「このままじゃ、自然消滅ってか…自然離婚になっちゃうよ?いいの?」 自然離婚って……。 「そんなの嫌です……。でも今日は……」 「そうか。わかった……」