相変わらず私は我儘。 「うーん、けどなぁ。妊娠中の虫歯はお腹の子にも影響するみたいだから、早く治さないと。麻酔も使えないし」 お兄ちゃんの事が、更に私を不安にさせる。 「…智也さん……」 こんな時、智也さんに会えば安心するのに。 あの優しい笑顔を見て。 フワッとした声で「あやちゃん」と呼ばれて。 綺麗な指で、触れられたい。 「そんな会いたいなら、会いに行けば?」 「……」 「あいつもさ…元気なくて。あやが不足してるって時折、呟いてる」