カラン、とカラになったグラスから氷の音がした。 「でもさぁ、いつまでもさん付けや敬語だと余計に差を感じるな」 悩む気持ちは、わからんでもない。 少なくとも松井くんは、智也の強力なライバルである事に代わりはない。 「ピチピチの女子高生は、恋愛するなら美少年の同級生の方がいいよね?」 「まぁ……」 そう言われると…うーん、否定できんな。