ほとんど手をつけてなかったカクテルを一気にゴクゴクと飲み干し、グラスをドンッと乱暴にテーブルに置いた。 「やっぱ僕、松井くん気に入らないっ!!」 大声に、鼓膜が破れるかと思った。 「声、大きいって……。もっと静かに」 「僕の可愛いあやちゃんに手出すなんて、許せない~」 いい年して、高校生相手に露骨な嫉妬って……。 みっともない!! 「すっごく、気に食わないの!!」 「はいはい。何が?」 こいつ……もう酔ったかな?