「あのねぇ、これは遊びじゃないんだよ?どんな私情があっても仕事は真面目にして。人の大事な体の一部を預かってるんだから」 厳しいが、正論。 翔太にそう言われ、智也はシュンっとしながらも「はい…」と呟いた。 「後で話、聞いてあげるから」 ポンポン、と智也の背中を軽く叩いて、翔太は颯爽と俺の元に。 「……カッコイイな、お前」 「そう?」 翔太の一喝で、智也は何とか真面目に仕事をこなし、無事に診療時間が終った。