「あれ、純。何してんの?」 「翔太!」 覗き見してたら翔太に声をかけられて、呆れた目で見られた。 「何か智也が元気なくてさ、アレ」 「どれどれ。……あ、本当だ」 あやちゃんと、喧嘩でもしたのかな……。 「仕事中なのに、あれはいかんな」 翔太はズカズカとためらいもなく診察スペースに入っていき、 ―パシッ 「うぅ……」 持っていたカルテで智也の頭を叩いた。