「智也先生、どうしたの?元気ないけど」 診察スペースで、診察台に座った陽菜ちゃんは治療の準備をしてる智也にドストレートに聞いてた。 「うん…。ちょっと、ね……」 智也からは、明らかに負のオーラが放たれていた。 「あやちゃんと何かあった?」 「はうっ……!」 あ、ダメージ受けた。 原因はあやちゃんか。 「本当に、あやちゃんラブだね。それより、歯が痛いの、すぐ治しちゃってくださいよ」 「…うん、痛いね。恋の痛みは……うぅ」 智也はすっかりうなだれていた。