でも……。
「いい加減にしてよっ……!!」
彼方の手を力いっぱい振り解いた。
「智也さんの事、悪く言わないで!!私は誰に何て言われても智也さんが好き。この気持ちは絶対変わらない。年齢差も、気にしてないから……」
年齢差というギャップも、全て踏まえて、彼と一緒になった。
中途半端な気持ちで結婚したんじゃないし!!
「理解不能。そんなに…あんな冴えない人が……」
彼方は再び私の手を取り、スタスタ歩き出した。
何故か、建物の裏に連れて来られた。
「あ、あの……」
人気のない場所に連れて来られて、戸惑いを隠せない。

