「智也さんに、今日もいっぱい甘えちゃおう」 放課後。 いつものように彼の仕事場に向かってた。 この日は、夕方に予約が入ってるらしく、お迎えには来られない、との事。 お腹の子も徐々に育っていき、妊娠の事を知らない彼方は「太った?」と失言してきた。 「あや」 ルンルンで歩いてたら、名前を呼ばれて肩を叩かれた。 「……彼方」 「何で1人で帰っちゃうの?一緒に帰ろう」 私をわざわざ追いかけてきたのか、息が上がってた。 ほんのり滲んだ汗と赤くなった頬が少し色っぽい。