お兄ちゃんに支えられ、リビングに行き、ソファーに座った。 「これくらいなら食べれる?ムース」 はい、と差し出してきたのはイチゴ味のムース。 食べやすい物だけど、今は見ただけで吐き気がする。 「ごめん……本当に無理……」 「そう……」 ポンッと、お兄ちゃんは私の頭の上に手を置いた。 「兄ちゃんは、いつでも可愛いあやの味方だからな」 「……?」 「抱え込まず、いつでも相談してな」 さすが…と、我が兄ながら尊敬した。