「ちょっ……彼方っ……」 距離、近い……。 「いいじゃん。昨日、いっぱい2人の時間を過ごしたじゃん!」 「ちょっと……!!」 頼むから誤解を生むような言い方はやめて!! 「昨日…?2人の時間…?ねぇ…どういう事なの……?」 ……怒ってる? 穏やかさを微塵も感じない。声からして、怒ってる。 「それは2人だけの秘密です。昨日は、楽しかったね、あや。またうち来てよ。おいしいケーキ、ご馳走するからね」 耳元でそう囁いた彼方は……。 チュッと、馴れ馴れしく私の頬にキスをした。