また暫く走っていたら 「.....美優花ちゃん?」 後ろから突然名前を呼ばれた。 驚いて後ろを向くとそこに立っていたのは 「えっと、紗江ちゃん?」 この間私の学生証を拾ってくれた紗江ちゃんだった。 紗江ちゃんは相変わらずボーイッシュで美人だ。 「やっぱり美優花ちゃんだった!間違ってたらどうしようかって焦った〜」 ケラケラと豪快に笑いながら私に近づいてくる。