そして小鳥遊に強引に保健室に連れこまれ
腕を冷やされている
「ほんまに、何であんなことしたんよ」
「だってお前呼び出された原因俺だろ?
責任とんねーとだろ」
「こんな責任のとりかたされても、全然嬉しくないわ…」
珍しく小鳥遊が俺に申し訳なさそうな顔をしている
「ごめん、巻き込んで…」
小鳥遊がうつむいたままボソッとそう呟いた
「俺が勝手にやったんだから謝らなくていい」
「でも…怪我させてしもた…」
いつも強気な小鳥遊が俺にこんな顔してるのは初めてだった
保健室が沈黙で包まれた
その時…
ガラッ
「冬!橘!大丈夫!?
さっきの女の子から事情、聞いて…
って、わあああああ!!
腕大丈夫なの!?橘!
ああ!そうだ体操服だ!
大丈夫!?冬!
びっしょびしょじゃん!」
血相を変えて入ってきた遠藤が俺たちを見てあたふたしだした
相変わらず人の事になると忙しいやつだ
「遠藤うるさい、落ち着け
大丈夫だよ、大したことないし」
「病院とか行ったほうがいいんじゃない!?」
「大丈夫だって、動くし」
そう言って手を振って見せると遠藤は少し安心したように肩の力を抜いた
「二人とも無事でよかったよー…
てかあれ?先生は?」
「あー、おらんみたいやねん
鍵開いてたけど」
「そうなんだ…」
一瞬フリーズしたかと思うと俺を見て少しニヤニヤしだした
なんかむかついた
「あ、そうや瀬奈
体操服もってきてくれたん、ありがとう」
「いいのいいの!はい、体操服!
びっくりしたよー、水ぶっかけられたんだって?」
「あ〜、まぁ…あはは」
「あははじゃないよ、もう
心配させないでよばか冬」
「ごめんなさい…」
「とりあえず冬に怪我なくてよかった!
私からもあの子に怒っといたから♪」
「えっ…瀬奈、何て言うたん」
「今度冬に何かしたら殺すって言っといた♪」
あちゃ〜と自分の顔を手で覆う小鳥遊
普通に聞こえてきたがまさかあの遠藤からそんな言葉が出てくるとは思わなかった
とりあえずキレさせてはいけない女1位の座はお前のものだ遠藤…
「じゃぁ二人のお邪魔になっちゃいけないから私はこの辺で〜♪
橘!ありがとうね、冬のこと守ってくれて!んじゃ!」
嵐のごとく遠藤が去っていくと
また保健室の中は沈まりかえった

