ガンッ
俺は小鳥遊の前に出てバケツを腕で受けた
「っつ…」
「…は?橘!?
あんた何してんのアホなん!?
何で!」
「助けてもらっといてアホはねーだろ」
「アホやろ!腕見せて!」
「だーいじょーぶだって」
「大丈夫ちゃう!
もろ硬いとこに当たったやろ!
あーー!赤くなってきた!!腫れてきたってほらー!!」
ご名答。
バケツの下の方の硬い部分が腕に見事に直撃した。
なかなか痛い…
にしてもこいつ、騒ぎ方が…
やばい、めちゃくちゃおもしろい…(笑)
「うそ…ご、ごめん、なさい…」
手を震わせながら殴った女が俺の前で立ち尽くしている
「あんたが謝んねーといけねー相手は俺じゃなくてこいつだろ」
俺が小鳥遊を指差すと
「私はもういいの!
とりあえずあんたは保健室いくで!」
そう言って小鳥遊は俺の肩を担いで保健室に連れていこうとした
いや、あの、怪我したの腕だから担がなくても…
とは思ったけど面白かったら何も言わなかった
「…あ、あの」
さすがにあれが当たったのが小鳥遊だとどうなっていたか想像がついたのか、女が小鳥遊の肩をつかんで止めた
「あたし…ごめ…」
「あんた代わりに平山先生に橘と小鳥遊、帰ったっていうといて
理由は二人とも腹痛でいいから
あー、あとB組行って遠藤瀬奈っていう子から私の体操服貰ってきて!
橘に怪我させたことちゃんと謝ったからもういいよ」
「はあ!?
なんで帰るって、てか二人とも理由が腹痛はいくらなんでもきついだろ」
「いいから!とりあえず保健室!
こうなったの私のせいやから」
「まじで大丈夫だって…」
「うっさい!喋んなしばくぞ!」
なんつー、理不尽な…
そのまま黙ってついて行き
俺たちはその場を後にした

