B組ってここか
玄関から階段を上がってそう遠くない所にあるから割と分かりやすかった
よし。
ガラガラッ
俺と健太が教室に入った瞬間、案の定教室内は静まり返った
予想通りすぎる
(金髪だ)
(金髪が入ってきた)
そんな目でみんな見てきた
注目されるのも結構面白いもので
俺はこの髪型を帰る気は更々ない
とりあえず俺の机どこだ?
机に名前と出席番号が書いてある紙が貼ってありそれを頼りに座っているらしい
えーっと橘日向、橘日向……
あ、あった
横は女か
さばさばしてそうなやつだな
髪はショートカットで化粧はしてない
頬杖をついて俺の方とは逆の方を見てボーッとしている
俺はチラッとその女の机の紙を横目で見た
名前は……は?なんて読むんだこれ
ことり…あそび…?
「なぁ、あんた」
「……」
呼びかけるが応答なし
気づいてねーのか無視なのか
「おいって」
そう言って俺はその女の顔をのぞき込んだ
「ぬぁ!?」
するとびっくりしたのか
後ろに勢いよく体をそらした
面白いからこのまんまでいてみよう。
「え、自分ですか?」
「おぅ、自分だよ」
あからさまに『まじか!』というような顔をした
こいつ顔に出しすぎだろ
「なんかあんた変な名前だな
『ことりあそび』っての?」
そう言いながら俺はそいつの名前が書かれた紙を指差して聞いた
するとそいつは少しムッとした顔で答えた
「『ことりあそび』じゃなくて
『たかなし』なんですけども」

