「……桃なら、きっとなれるよ。」 「へへっ、ありがとう。」 そう、目を細めて笑う桃。 すると、曲が流れ出す。 「…あ、もう歌わなきゃねー。」 と、緩く言った桃が目を閉じた。 そして、ゆっくり目を開けた。 「っ、」 顔が、変わった。 いや…空気までもが変わっている。 そうして、歌い出した桃。 ドクン、 心臓が大きく動く。