「……大雅、私、ね? 大雅の事、好きだよ。 だけど、その好きは、大雅とは違う好きなの……。 ……本当に、ごめんね。」 私は、大雅をギュッと抱き締めた。 「……うん、ありがとう。 咲良。」 その、落ち着いている声は何だか気持ちが良い。 「何?」 「…愛してる。」 「っ、ありがとう。」 最後は、泣きそうになって。 震える声で、お礼を言ってしまった。 (咲良、ありがとう。愛してる。) *咲良sideend*