「この子は、私達の“宝”なの。 大切な、大切な。 この子を守るためなら、命を捨てる覚悟はあるわ。」 その眼差しは、立派な“母親”で。 堂々としている。 兄貴も、ただ黙って咲良ちゃんを見つめる。 姉貴の中でスヤスヤと気持ち良さそうに眠る咲良ちゃんを俺達も見つめた──────。 * それは、幸せの歯車を壊すように。 嫌な音がする。 「兄貴……!姉貴……!」 ……なぜ、こんな目に兄貴達が合わなければいけないんだ? 今日、大型トラックと兄貴達の車が事故に合った。 原因は、相手の居眠り。