*咲良side* 「思い、出したって……。」 お母さんたちは唖然としていた。 「全部、全ての記憶を思い出したの。」 「っ、そうか……、そうか……。」 お母さんは、目に涙を溜めている。 私は、大雅を見た。 真っ直ぐ、真っ直ぐ。 「っ、咲良……?」 私はベットから降りた。 大雅に近づく。 「……大雅、もう、大丈夫だよ。」 そう言って、ギュッと大雅を抱き締める。 「…大雅は、何も悪くない。」