「何も答えないのは、“肯定”と見なすぞ。」
今度は、少し厳しく聞いた。
「……母を……おばさんの友人を殺したのは俺だよ……。」
あえて、言い直した大雅。
私の為なのだろうか。
「事故にあった後、助けられた。
だけど、ただ叫ぶだけで助けようとはしなかった。
……助かって欲しかったけど、心の何処かで母が嫌いだった。
それがっ、それが、混じり合って叫ぶだけだった。」
震えて掠れた声で泣きながら言う大雅。
その姿は、幼い頃と全く変わらない。
「お前は……大雅は。
少し大人になりすぎていたんだ。
お前は、何も。
何も、悪くない。」
優しく、笑う私。
咲良は、ただ泣いていた──────。
*亜美sideend*
(私……いや、俺は。
咲良の母親になれただろうか)

