「大雅と咲良がボール遊びをしていて。
ちょうど、大雅の手が滑ってボールが道路に出たそうだ。
幼い大雅は、そのまま道路へ飛び出した……
……と、そこにトラックが猛スピードで通ってきた……。
すると、大雅の母親は大雅を押して大雅を守り引かれた……。」
あまり、感情を込めないように言う。
「あ、っ……。」
咲良が、声を漏らした。
頭痛がするのだろう。
…医者からも、記憶が戻る前は激しい頭痛にみまわれるっていわれてたし……。
「大雅……。」
私は、低い声で大雅を呼ぶ。
ビクッと肩を震わせた大雅。
「お前は、まだ自分を責めているのか。」
私は、静かに聴く。

