*亜美side*
私は、娘に何もできなかった────。
「お前が7歳になるまで平和だったんだ。
そう、平和だったんだ……。
お前には幼馴染みがいてな、凄く仲が良かったんだ。
しかも、5人も。」
すると、咲良はハッとした。
「その5人って……。」
私は、笑って咲良を見つめた。
それは、“肯定”を意味している。
「隆太達と、咲良は毎日のように遊んでいたんだ。
それは、もう家族同然のように。」
凄く、平和な楽しい日々だったのに……。
「っ、」
咲良は、何か言いたそうだ。
だが、私は関係なく続けた。
「だけど、ある年。
私達は、壊れた。
いや……“関係”が壊れて“本当”に壊れたのは……お前。
咲良だった。」

