「本当は、思い出しそうなんでしょ?」 桃の顔は、見えないが声色は真剣そのもので。 俺の顔は、強ばる。 「っ、」 咲良は、泣きそうな顔をした。 「……うん、思い出しそう。 でも、思い出すのが何でか凄く怖かった。 心底怖い…………っ!」 「っ、」 俺は、歯を食い縛った。 咲良の顔があまりにも辛そうで。 良心が痛む。 「咲良。咲良が怖いのは…… 「止めてっ!」 ……。」 「止めてっ!言わないでっ!」 咲良は、声を荒げた。