その日の夜、電話は来た。 でも出たのは、あのバスケ男だった。 バッグを返してもらうため近くの公園で待ち合わせをした。 来たのはやっぱり、バスケ男だった。 その後少しだけ喋った。 その男の名前は、山本和真。 同い年の人だった。 喋った内容は、 脱出した後の保健室が大変だったことと、 何故か翔斗の元気がないということだった。 理由を知っているかと問われたが、 あのことは言えなかった。