そういや十五夜だったな、ということで、それをテーマに捻り出してみました( ̄▽ ̄)

 やっぱり歴史物。
 遊郭が舞台ですが、相変わらず言葉は現代風です。いや、現代風でもないか。でも廓言葉は使ってません。

 前に書いた遊郭物は京都でしたが、こちらは吉原ですね。
 散茶女郎ってのは、元々は結構下位の遊女です。んでも花魁とか呼び出しとかがいなくなって、最終的には最上位になったようですが。

 本文にも書いてあるけど、散茶は多分、花魁コースではないんですよ。廓に入ってすぐに店出しとかだと思うし。
 花魁までいくには、禿→振袖新造→花魁だと思うけど、散茶は振袖新造にはなれないんですね。
 身請けがない限り、散茶→留袖新造→番頭新造もしくは遣り手、なんじゃないですかね。

 振袖新造と留袖新造の違いは、客を取るか取らないか。
 花魁の身代わりで客の相手をしても、振袖新造は抱けませぬ。でも留袖新造ならOKらしい。
 ここで扱いの優劣がはっきりしますな。

 そして新三郎は侍であるなら、きっと苗字もあるのでしょう。名前苦手だ( ̄▽ ̄)
 遊女の名前も十二単とかの合わせ色目から取ったり、季語から取ったり。ちょっと妙だけど、そこはスルーしてくだされ。

 今回タイトルを、和歌から取りました。
 月の和歌を調べまくったものの、なかなか良いものが見つからず( ̄◇ ̄;)普通の本のように古語辞典を読んでしまった。
 結局月ではなくなったけど。まぁ、菫菜はこんな気持ちでしょう、と。

 今年の十五夜は綺麗でしたね(*^_^*)

2014/09/13 藤堂 左近