「杏里…俺は、杏里を失いたくないんだ…。」 『……。』 でもね、私には生きる気力なんてないの。 この辛い気持ちを背負って生きていける程、私は強くない。 死ねば、楽になれるんだよ? 人間は、遅かれ早かれいつか死ぬんだ。だから別に今だっていいのでは? この世から、自分の存在を消したいだけなんだ 大好きなお父さんは、私のせいで死んでしまった。大好きなお母さんも、私のせいで狂わしてしまった。 そう、悪いのは全て……私。 私なんだ。