「行くんじゃねぇ」 杏里の瞳は、朝出会った時のままだったんだ。今、杏里の手を離せばすぐにでも消えちまいそうに感じた。 杏里…約束しただろ…? それなのに、何故また命を断とうと考える? 何が杏里をそうさせる? 頼む…消えようとしないでくれ… 俺は杏里を失いたくないんだ。 〜涼 SIDE END〜