いきなり来ちゃったけど、大丈夫かな…?
でも、連絡しようにもできなかったんだ。携帯は、お母さんに壊されてしまったから…
ピンポーンとインターホンを鳴らしたものの、出てくる気配がない。電気がついているので、部屋にいると思うが…
お風呂にでも入っているのかな?
そう思って、合鍵で鍵を開け『こんばんは』と言って玄関に入り、
『達……』
達也の名前を呼ぼうとしたのだが、信じられない光景を目の当りにして、息を呑んだ。
「キャッ」
「杏里、これは…」
なんと達也は、裸で抱き合ってたんだ。
それも、私の唯一の親友と。

