「レオ見てたぞー。つか目立ちすぎだし」

「まだ罰ゲーム続けてんのかよ。すげー笑える」


氷のかたまりが、喉の奥からからだの内側を流れていく。
 

息が、できない。
 

「あーあ、彼女カワイソー。ぎゃはは」
 

針金みたいな笑い声が、いくつも背中に突き刺さる。


「やっぱり……」
 

吐息が漏れた。
 

足に力が入らなくて、その場に倒れそうだった。
 
喉の奥が、やぶけたみたいに熱い。