それでもキミをあきらめない






「――だから、オンナノコ、頑張って」




高槻くんの顔に、混じりけのない、全力の笑みが浮かぶ。



きらきらとまぶしい。


日向に咲いた、真冬のヒマワリみたいに。




だからわたしも、精いっぱい笑おう。




「うん、頑張る」



どんなに苦しいことが起きたって、

高槻くんがそばにいてくれる。


朝子も、……翔馬も。



大切な人は、変わらずそばにいてくれるのだと、わかったから。