「なんだよレオ、俺がいい男なのは当然だろ? なにをいまさら」 「でも、小塚はダメなんだ」 鼓動が加速した。 広い背中に釘付けになってしまう。 と、星野彗が眉間に深い皺を刻んだ。 「はあ? 何言ってんだよレオ。小塚って誰?」 高槻くんの肩と一緒に、わたしの肩もがくりと落ちた。 「……セイ、好きなやつの苗字ぐらい把握しとけよ……」 「んああ?」 ため息交じりに言われてバカにされたと思ったらしく、金髪アイドルは語気を強める。 だけどそれに負けないくらいの迫力で、高槻くんは声を張った。